2022年5月に仮想通貨業界に大激震が走りました。
時価総額4兆円を誇り、仮想通貨ランキング10位にも入っていた韓国の仮想通貨「Luna」がわずか一夜にして
その価値を99.9%損失しました。
5月初めには1万円だった価格が5月13日はなんと2円。
このニュースを受けてビットコイン含め、様々な仮想通貨にも価格影響が波及しています。
この記事では仮想通貨の暴落についてその原因や予防策・対処について解説します。
仮想通貨が暴落する原因
仮想通貨が暴落する原因としては以下のものがあります。
大国による仮想通貨の規制
仮想通貨が暴落してしまう原因の一つとして、アメリカや中国などの大国による仮想通貨の規制があります。
仮想通貨は大国の影響を受けやすく、規制が強化されてば仮想通貨の需要が減少して価値は下がりやすくなってしまいます。
実際に過去に中国で仮想通貨の交換業者運営が禁止になった時には、ビットコインの価格が約3日にして30%ほど減少しました。
このように、アメリカや中国などの規制が厳しくなればなるほど仮想通貨は暴落しやすいです。
株式や為替、金など他の金融市場の暴落・高騰
仮想通貨は株式や為替、金など他の金融市場の動向にも影響を受けます。
例えば2021年11月26日にオミクロン株が発生した際、株式、為替市場が急落しました。その時ビットコインも1日で80万円ほどの暴落に見舞われました。
他にも、2021年の年末から年明けにかけては、米国が金融引き締めを急ぐことから株式市場が急落。ビットコインもその影響を受けて400万円を割り込むこととなりました。
インフルエンサーや著名人による発言
仮想通貨は、機関投資家や大企業の動向で価格が大きく変動することがよくあります。
特に機関投資家や大企業の動向で価格が大きく下落することもあります。
例えば、2021年に大手米電気自動車メーカーテスラのイーロン・マスクがSNSで「テスラ車のビットコインによる購入を認めない方針」と発言したことにより、投資家達がビットコインを大量売却したことがきっかけで大きく下落しました。
実際にイーロン・マスク氏がビットコインを売却することはありませんでしたが、影響を受けていることは事実です。
しかし、逆に著名人の発言が影響して大きく価格が上昇することもあるため、注目しておきたいポイントです。
大量売却
仮想通貨は株式やFXのように規模が多くないため、仮想通貨大量売却が起きると一気に価格が下落してしまいます。
特に始まったばかりのプロジェクトであればその影響はさらに大きくなります。
プロジェクトを支えるシステムに対する不信感による取り付け騒ぎ
仮想通貨の価値を支えるブロックチェーン技術やシステムに異常が発生した場合、ユーザーは不信感を覚えます。
そうなると一気に大量売却されることがあります。
今回、LUNAの暴落の原因の一つとしてLUNAの価値を支えるステーブルコインTerraがその役割を果たすことが出来ないという動きが見られたため、
一気に売却の動きがみられたという見方があります。
<div class="concept-box6"><p>※取り付け騒ぎ 特定の金融機関や金融制度に対する信用不安などから、預金者が預金・貯金・掛け金等を取り戻そうとして(=取り付け)、急激に金融機関の店頭に殺到し、混乱をきたす現象のこと。</p></div>
仮想通貨暴落に対する予防策
ここから、仮想通貨暴落に対する予防策はどのようなものがあるかについて解説します。
常に情報収集する
現在仮想通貨関連のニュースが日々飛び交っている状態です。
これらのニュースは仮想通貨の相場に大きな影響を与えるため、常にチャックしておく必要があります。
ニュースの内容が直接仮想通貨の暴落に繋がることもあれば、著名人の発言が影響して急落する可能性もあります。
逆に仮想通貨の価格が大幅に上昇することもあるため、仮想通貨関連のニュースなどは常に情報収集しておくことが重要なポイントです。
日頃から情報収集をしていれば暴落をある程度予測して自分の資産を守ることもできます。
分散投資をする
様々な仮想通貨に分散投資するのも予防策の一つです。
仮想通貨の魅力の一つに有望なアルトコイン(草コイン)を見つけてそれに早期投資して大きな利益を得るというものがありますが、かといって一つのプロジェクト(コイン)だけにのめり込むのも要注意です。
様々なコインを投資してリスクヘッジするのも予防策の一つです。
怪しいプロジェクトのコインにはそもそも手を出さない
また上記に近いですがそもそも怪しそうなプロジェクトのコインに手を出さないというのも重要です。
最近はSNSの発達で「1000倍儲かるコインが登場!」などということを平然と発信しているアカウントがありますが、
そのような発信をうのみにせず、しっかり調べることが重要です。
それでも仮想通貨が暴落した際の対応
対策をしてもどうしても発生してしまう暴落についてその際の対策は以下のようなものがあります。
早々に損切りする
仮想通貨の価格が暴落した場合、すぐに日本円に交換したりなどの損切りをすることで暴落起きた時に大幅に値崩れする危険性を防ぐことができます。
特に、短期間の売買を繰り返して利益を狙う投資方法の場合には損切りのタイミングや目安をあらかじめて決めておくことで大幅に損失が出てしまうリスクを避けることができます。
買い増しをする
自分が保有している仮想通貨の価格が暴落すれば、大きな損失になってしまうため焦ってしまいますよね。
ですが、長期的な成長に期待をしている場合はすぐに損切りをする必要もなく、むしろチャンスになる可能性もあります。
価格が大幅に急落している時に仮想通貨を購入しておけば今後の値上がりで得られる利益が大きくなるため、利益を出せるチャンスになります。
そのため、長期保有の利益を狙っている人はいきなり仮想通貨が暴落しても気にせずに、冷静に判断することが大切です。
空売りをする
仮想通貨の暴落には空売りをして対策することも重要です。
空売りは売りの注文から入り、価格が下がった時に買い注文することで差額が利益になるという仕組みです。
レバレッジ取引は空売りを活用することで価格暴落時でも利益に変えることができるため、おすすめの方法です。
ただし、レバレッジ取引は自分の資産以上の取引を行うため、逆に損失が出た場合はリスクが高くなりますのであくまでも余剰資金で取引を行うようにしてください。
まとめ
以上、仮想通貨の暴落について解説しました。